田中 功也
4月17日、滋賀県の近江八幡市ヘ。近江八幡は、18歳にして近江43万石の領主に任ぜられた豊臣秀吉の甥秀次が、織田信長亡き後の安土城下の民を近江八幡に移して開いた城下町。楽市楽座を施行し、城を防御する八幡堀を琵琶湖とつないで、往来する船を城下に寄港させ、わずか5年で商いの町としての繁栄を築いた。
午前中曇っていた空も晴れあがり、気温16℃と絶好の散策日和。白壁の土蔵が建ち並び、江戸時代の水辺の風景、雰囲気を色濃く残し、映画やドラマのロケ地としてつとに有名な八幡堀に沿って歩く。秀次が築いた八幡堀は、今は桜や花菖蒲が植えられ、四季折々の風景が楽しめる。新緑が堀の水に映え何とも美しい。のんびりと堀巡りの観光船が行く。