新日本歳時記/寿禄会版・竹とタケノコnew

   

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◎今日の一枚/酷暑をやわらげてくれる水と緑陰

 竹はイネ科タケ亜科に属する常緑性の多年生植物。タケノコは竹の若芽で、土から頭を覗かせるころを狙って食用にされる。タケノコの成長スピードは非常に速く、1日で1メートル以上伸びることも。およそ30日でタケノコの皮はすべて剥がれ落ちて竹になり、約50~60日で20m前後まで伸びて成長は止まる。

 タケノコの旬は3月から5月頃まで。タケノコご飯や若竹煮のほか、採れたてのタケノコは瑞々しく生でも食べられるので、お刺身やバーベキューで焼いて味わうと絶品。

撮影者

衛藤(旧姓高原) 忠興

 わが家の東側一帯に竹林(孟宗竹)が広がっている。春にはタケノコを収穫、無農薬・無肥料で収穫でき高値で取引されるため、いい収入になるようだ。竹林の隣が水田になっていて高齢のご夫婦が稲を栽培している。田は竹林より1mほど低い。竹が増えると生い茂った葉で日光が遮られ、他の木々の成長を妨げてしまうため、竹林は定期的な整備が必要。竹林の伐採を怠ると水田まで侵入されて田がダメになる。水田の水と山々の緑陰のお陰で、わが家は酷暑の日でも日没後はス~ッと涼しくなる。

 重く垂れさがった竹の枝を見ていると、山頭火ばりに『孟宗は皆枝垂れて南無観世音』の一句が口をついて出た。

撮影日

2024年10月3日

撮影場所

福岡市早良区

 

 

 

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