新日本歳時記／寿禄会版・小春

      2023/02/20

◎今日の一枚／漆黒の気高い《烏城》が還ってきた！

　岡山城は黒い下見板張りの外観から一般に「烏城（うじょう）」と呼ばれている。「金烏城」という異名もあるが、岡山市民の多くは単に烏城と呼ぶ。
　烏城の天守閣は、２０２１年の６月に始まった「令和の大改修」によって１年６ヶ月にわたって閉鎖されていた。しかしこのほど工事が完了、１１月３日に記念式典が行われて、岡山県民、市民にそのリニューアルされた姿が披露された。

撮影者

黒川　勝利
　新装の烏城を私が訪れたのは、リニューアルオープンの式典からほぼ一月を経た　１２月８日午後。塗装を終えたばかりの真新しい漆黒の板張りと金色のシャチホコが、晴れた空にくっきりと映えていた。
　そこで詠んだのが次の一句
新装の　烏城迎える　小春かな
　小春は冬の季語で、１１月から１２月初旬にかけての時期、またその時期の穏やかな日々を指すという。１２月８日の岡山地方は小春、あるいは小春日、小春日和という表現にふさわしい穏やかな、そして暖かい日であった。

撮影日

２０２２年１２月８日

撮影場所

岡山県岡山市北区丸の内　岡山城(烏城)

 

 

 

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