早春の野山を瑠璃色に染める小さな愛らしい花。日本国中どこでも見られるポピュラーな花ですが、実はヨーロッパ原産で、明治時代に渡来した帰化植物。旺盛な繁殖力でまたたく間に全国に広がったのだそうです。
それにしても、こんなに可愛い花なのに、何というワイルドな名前でしょう。その由来はというと、花の後になる実の形が犬の〇〇〇〇に似ているところからこんな名がつけられてしまったとのこと。花を見ず、実の形に目をつけるなんて、彼女(花のこと)が不憫でなりません。
この花にもっとふさわしい名前を付けてあげようという試みも何度があったらしいのですが。小田さんのコメント(コラムの広場投稿「これなんやろか第6回」参照)にもあるように、瑠璃唐草、瑠璃鍬形、星の瞳等々…。しかし、どれも定着しなかったそうです。 ※編集部