エビネ(海老根)はラン科エビネ属の多年草で、日本各地の山林に自生する野生ランの仲間。昭和40~50年代のエビネブームによる乱獲で自生地から姿を消し、野生種を目にすることはほとんどなくなった。地下茎の連なりがエビの腹部に、またその根がエビの脚やヒゲに見えることからその名がある。
野生種に代わって登場したのが、エビネ愛好家による園芸種。山野での虫の交配から、人による選別された交配によって、自然にはない色鮮やかなエビネが栽培されるようになった。そんなエビネ愛好家の会「大阪えびね会」では、毎年GWの頃に万博記念公園で展示を行い、初夏の訪れを告げる風物詩になっている。 ※編集部