土佐派と住吉派

      2019/01/19

 

 

 koya tanaka 田中 功也

 

◆徒然草絵巻・土佐光吉

◆久保惣記念美術館

◆ポスター

◆桑実寺縁起絵巻・土佐光茂(室町時代・重文)

◆桑実寺縁起絵巻・土佐光茂(室町時代・重文)

◆源氏物語手鑑・土佐光吉(桃山時代・重文)

◆源氏物語画帳・土佐光起(江戸時代)

◆美術館庭園の紅葉

◆美術館庭園の紅葉

 

 

 

 

 

 師走最初の日曜日、散歩がてら自宅から3kmほどの和泉市立久保惣記念美術館へ。今日は特別展「土佐派と住吉派」の最終日。
 平安時代以来制作されてきた絵画様式の一つ「やまと絵」。土佐派と住吉派は「やまと絵」の流派で、土佐派は室町時代から代々「やまと絵」を描いてきた。土佐光起は「土佐家中興の祖」と言われ、その土佐家から分派して江戸で活動したのが住吉家。
 細密な描写、濃密な彩色、吹き抜け屋台などの特徴をもち、風景画や物語絵巻などが描かれた。絵巻には当時の庶民の姿が生き生きと描かれている。ベルギーのルーベンスなどの豪快な油彩画もいいが、「やまと絵」の細やかな描写も捨てがたい。休日のお昼前、静寂な館内を巡る。
 久保惣記念美術館は、明治時代から綿業を営み、泉州有数の企業として発展した久保惣株式会社が、美術品、美術館の建物、敷地、基金を和泉市に寄贈、昭和57年に和泉市立の美術館として開館した。「青磁鳳凰耳花生 銘万声」と「歌仙歌合(部分)」の国宝2点をはじめ、宮本武蔵の「枯木鳴鵙図」などの重文、クロード・モネの「睡蓮」など11000点の作品を収蔵している。

 

 

 

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