乙訓寺から歩いて20分、長岡天満宮へ。菅原道真公が大宰府左遷の折、自作の木像をお祀りしたのが創立。爾来、皇室の崇敬篤く、寛永15年(1638)八条宮智仁親王により「八条が池」が築造された。中堤両側に国の天然記念物霧島つつじが多数植えられており、その見事さは我が国随一といわれる。
樹齢百数十年のつつじは今まさに短い満開の時期を迎え、つつじ並木の中を通る参道はたくさんの人であふれていた。朱に近いオレンジ色の小さな花がびっしりついた2メートルを超す並木に圧倒される。広い「八条が池」畔の水面にはたけのこ料理の老舗・錦水亭が影を落とし、大きな鯉が多数遊弋している。浮島にはたくさんの亀が甲羅を干し、鵜がのんびり翼を休めていた。