万葉集から演歌まで 好きな詩・短歌・俳句・歌詞を教えて下さい。  ( 018 哀しい人 市丸幸子 )

      2024/05/13

市丸 幸子

 

弟が亡くなったとき、身も心もバラバラに張り裂けそうで、
誰かの胸にただ顔を埋め、泣ける場所を探してさまよっていた気がします。
でも、そんな場所はないんですよね。大人だし、悪い意味ではなく皆忙しいから。

病室を訪ねると、少し驚いた顔をしたあとで、突然子供のように、
あなたは泣きじゃくっていましたね。
弱みなど一度も見せたことがなかったのに、
「ねえちゃん、ねえちゃん」とべそをかきながら後を追いかけてきた、遠いあの日
のように。

「泣かないで」そんなありきたりな言葉で、あなたの頭を撫でたのだけれど
バカだね、ねえちゃんは…。

思いっきり一緒に泣いて、涙が枯れるまで泣かせてあげればよかったね。
ただ黙って、抱きしめてあげればよかったのにね。

 

哀しい人 1999年 作詞:山田ひろし 作曲:都志見 隆 歌:中村雅俊

(JASRACよりの、「著作権法第21条の複製権及び第23条の公衆送信権(送信可能化を含む。)」を侵害したとのご指摘により、歌詞及び歌詞の一部を含む前後の文章は2024年1月26日削除」

このフレーズを聞くだけで、ボロボロボロボロ…
そんな体になってしまいました。

 

 

 

 - コラムの広場