昼前、物凄い雷鳴が何回も轟いた5月10日の午後、雨上がりの美術館を訪れた。
印象派を中心とするフランス近代絵画コレクションは、世界屈指といわれるモスクワのプーシキン美術館から風景画にジャンルを区切った作品65点を集めて、上野の東京都美術館で今、「旅する風景画」と題した展覧会が開かれている。
初来日となるモネの「草上の昼食」をはじめクロード・ロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーなど巨匠たちが愛した光と色彩が踊る美しい風景を巡る「旅」を楽しむ。
6章に分けられた作品のうち第1章「神話や古代、理想の美しさ」、第2章「何気ない日常、自然と共に」、第3章「にぎわいの近代都市パリ」、第4章「木漏れ日のきらめく郊外」は、いずれも分かりやすく美しい風景画で、好みの作品が多く満ち足りたひとときを過ごすことができた。
<館内撮影禁止のため、ポスターや看板を撮りました。>
