ハワイの想い出(3)

      2022/09/01

 

 
松葉づえ登山の次女に“Oh! Great !!”の声

 旅の5日目、1月29日、ダイヤモンドヘッドハイキングへ。路線バスの停留所から入口まで徒歩10分という。次女のことを考え、タクシーを利用。仕事の息子を除く5人で出発。10数分でダイヤモンドヘッドクレーター入口へ。

◆ダイヤモンドヘッド入口

 チップ込みで14ドル(1,650円)。1人1ドルの入山料を払い、11時10分ハイキング開始。暑くてすぐ汗が噴き出てくる。手が塞がっている次女は汗が拭えず辛そう。すれ違った人が、松葉杖を見て、信じられない!!という表情。孫も元気に1人先に登って行く。

◆左) ハイキングスタート、中) すぐに水分補給 後方の山がダイヤモンドヘッド、右) 孫が元気に先を行く

◆左) 急な階段、中) マウナルア湾とカワイホエ岬が見える、
右)おじさんに話しかけられる。“困ったなぁ~ 言葉が分からないよ”

 途中の展望台からはクレーターが見下ろせる。狭い螺旋階段には、冷や冷やさせられた。数ヶ所は松葉杖を使えず、手や骨折した左脚の膝も使って登った。
 頂上直下のトンネルをくぐり、急な階段を上り切ったところで待っていた下山する人たちが皆、“Oh! Great !!”と拍手して迎えてくれた。

◆左) 頂上直下 階段の先で待っていた人たちが “Oh Great!!”、中) 右) ダイヤモンドヘッドのレアヒ展望台

 子供の脚で1時間のところ50分で、12時頂上のレアヒ展望台へ。標高232m。寿禄会の藤君夫妻、山本智子さん母娘、栗川君、春日さん、富安さんの7人と登ったとき要した時間は30分だった。他に下枝君、小野塚君、永井君、中村君ら8人はゴルフへ。
 時々細かい雨が降っていたが、それでもホノルル市街、ワイキキビーチの眺めは素晴らしい。長女たちの泊るピンクのロイヤルハワイアンホテルも見え、手前にはカピオラニパークが広がっている。カラカウア王の愛した妻カピオラニから名付けられた大公園。ホノルルマラソンのゴール地点でもある。孫も元気いっぱい。寿禄会のときは鯨の潮吹きも見えた。

◆左) ダイヤモンドヘッドビーチと灯台、中) レアヒ展望台からホノルル市街を見る
真ん中ピンクの建物がロイヤルハワイアンホテル、右) 中央にカピオラニパーク

◆ダイヤモンドヘッドビーチ

 ダイヤモンドヘッドは、ワイキキビーチの東、オアフ島最南端に位置するハワイの象徴ともいうべき死火山。30万年前の噴火によって誕生。そのときにできた火口は直径1200mのクレーターになっている。頂上までよく整備され、絶好のハイキングコースになっている。
 それにしても次女はよく登ったもの。ソフトボールでの鍛錬のお陰か。髪の短いボーイッシュな姿を見て地元の女性は男の子と思ったのだろう、“You are a hero ! と叫んでいた。

◆階段は急だが下りの方が楽

◆左) 標識 ハイキングコースはよく整備されている、右) 無事にゴールしてホッと一息

 雨に濡れて滑るところがあり、下りは慎重に歩いたが、肩に掛けていた銀塩フィルムのカメラを岩の上に落としてしまった。修理は諦め、帰国後デジカメの一眼レフに替えた。次女は下山の方が楽という。孫が1人どんどん先に行く。1時には登山口へ。思いの他早く2時間足らずでハイキングを終えた。孫は一度も“抱っこ!”と言わずによく登り、下った。幸いタクシーが止まっていて長女のホテルまで乗る。チップ込みで15ドル。
 藤君は3日目、早起きしてシェラトンホテルからダイヤモンドヘッド頂上まで、歩いて往復したという。3時間半かかったそうだ。脱帽!! 地元では、日に何度も登頂する人が珍しくないという。

 
ハワイの日本食はどこも美味しい

 2時半を過ぎシェラトンホテル吉屋の昼食は終了していたので、DFSからピンクバスに乗り、アラモアナショッピングセンターへ。醬油ラーメン(6.75ドル=800円)、焼きそばの遅い昼食。妻に抱かれて寝てしまった孫を置いて、娘二人は買い物へ。関空アウトレットのようにレストランはじめ様々な店が丸く並んでいる。二人が戻って起こされ、寝足りない孫は機嫌が悪かったが、スーパーボールを買ってもらってにっこり。ピンクバスでDFSに戻る。
 近くの寿司屋が定休日で、シェラトンホテルの吉屋で夕食。妻や娘たちは日本と同じ味がすると喜んでいる。天ぷら定食、鮭味噌焼き定食、マグロの刺身とどれも美味しい。コナコーヒー100%の生ビール(5.5ドル=650円)が、アルコール入りのアイスコーヒーみたいな乙な味がする。ほっと一息。
 ABCストアで買い物をし、長女たちと別れて9時50分ホテルに戻る。

◆左) ホテルに戻って軽食をとりご機嫌な孫、中) ロイヤルハワイアンホテルのクリスマス飾り、
右) 吉屋で天ぷら定食、鮭味噌焼き定食、コナビールの夕食

 

楽しかった寿禄会ハワイツアーの想い出

 寿禄会のときは、ホテルに戻ると、小野塚君が下枝君からのJALWAYSの記念品のメガネ立てと刷り上がったばかりの「東京朝ぼらけ」を持ってきてくれた。因みにメガネ立ては今も愛用している。

◆今や手に入らない希少品・JALの眼鏡立て

 その後、ホテル裏手の中華屋、チャイナガーデン宝城で、24名全員揃っての夕食会。各人が近況報告、1つのテーブルに集まった奥さんたちもそれぞれひと言。中野君持参の芋焼酎が何とも美味しかった。中村孜君、1年前肺がんと分かり、手術した話も。全員で「高校3年生」を合唱。

 
映画“ブル―ハワイ”の聖地、プレスリーの海でのんびり

 旅の6日目、11月30日、昨日のダイヤモンドヘッドハイキングの疲れでよく眠り、8時前起床。快晴。昨日がこれだったら暑くて大変だったことだろう。9時朝食。少し雲が出てきた。
 ツァーデスクで「この木なんの木、気になる木…」のモアナルア公園のオプショナルツアーを聞くと、公園での下車時間は僅か10分という。タクシーで行くと30分、往復で70ドル(8,300円)かかると聞いて、次女の希望を入れて目的地をハナウマ湾に変更する。

 ハナウマ湾は、映画“ブルーハワイ”の舞台になったところ。400種以上の魚が住み、透明度が高く、幻想的な海中世界が広がる海洋公園。年間100万人以上の観光客が訪れ、ハワイでも随一の美しさを誇る。
 思いの他早くバスが来て、1人2ドルの紙幣を入れて乗車。35分で12時30分に到着。夏は道が混み50分かかるという。入場料は5ドル。海洋生物保護区に指定されており、ビデオで7分間注意事項の説明を受けなければならない。

◆左) ハナウマ湾を眼下に 孫はアラモアナで買ったアロハシャツを着ている、他) ハナウマ湾

 下り50セント、上り1ドルの小型バスに乗り、海岸へ。ヤシの木陰に陣取り、はやる孫と2人海へ。海水が冷たく、風も冷やりしていて寒いくらい。

◆ヤシの木陰の陣地

 長女が浮き輪を持ってきて、孫と3人、浜辺から少し離れ、海中を見ながら泳ぐ。大きな魚やエンゼルフィッシュ、縞模様の魚、尾が青い魚などが見られ、岩の間にはたくさんの魚が群れている。

◆浜辺を離れて海中を見る 岩の間にたくさんの魚が

 そのうち寒くなり陣地にもどる。しばらく寒さに震える。孫は砂遊び。次女は怪我をしていない右足を海水につける。波打ち際からも魚が見える。

◆海水が冷たくて砂遊び

ハナウマ湾浜辺で:スライドショー(横7枚)

 たくさんの人がシュノーケリングを楽しんでいる。ワイキキからのシュノーケリングツァーは40ドル(4,700円)。沖の波は荒いが岩礁が防波堤になり、浜辺の方はおだやか。長女は水中カメラを持って沖へ。もうひと泳ぎして2時半にはシャワーを浴びる。全身オレンジ色の小鳥や、頭が赤い小鳥がいる。

◆左)中左)ハナウマ湾、中右) 頭の赤い小鳥、右) 全身オレンジ色の小鳥

 4時40分のバスで帰途に就く。車窓から綺麗な虹が見えた。隣に座る孫が、疲れたのか寄りかかってきて寝てしまう。5時半ホテル帰着。孫を少し寝かせる。
 ロイヤルハワイアンホテルのロビーは、ハワイアンの踊りと演奏で華やかな雰囲気に満ちている。11月も末となり、どのホテルもクリスマスの飾りに溢れている。

◆左) 帰りのバスの中、中左) オアフ島滞在中宿泊したオハナワイキキ・マリアホテル、
中右) ホテル14階からの眺め、右) ABCストア

 7時半、ショッピングプラザ3階にあるお好み焼きの店「千房(CHIBO)」へ。大阪にも店がある。孫と焼きそばを食べる。昼食らしい昼食は摂っていないし、一日動き回って空腹だったのだろう孫はよく食べた。泳いで喉が渇きバドワイザーのビールが美味しい。妻や娘たちはお好み焼き。少し分けてもらう。粉っぽい味がする。107ドル(12,600円)。

◆千房で夕食

 次女がバーバリーのシャツを買う。小人用でちょうどいい大きさ。目星をつけていたバッグは、3日の間に売り切れていた。次女が近くのABCストアで会社や友人へのお土産を買い、長女や孫と別れて9時40分部屋に戻る。2人は、帰国の荷造り。6泊の旅でも随分長く感じる。孫とも丸3日半遊べた。

 旅の最終日12月1日は、5時過ぎに起床。外は真っ暗。長女たちは、あと2日滞在し、3日に帰国する。7時には朝食を摂り、8時17分出発。

◆左)帰国の日の朝食、右)寿禄会で泊ったシェラトンホテル入口

 シェラトンホテルのツァーデスクへ。テレビでシカゴの大雪を報じている。予定より10分近く早い8時37分バスが出る。見送りに来たらバスが出た後で、孫が残念がっていたと長女から電話。9時前にはホノルル国際空港着。JALのカウンター前には長い列ができていたが、NWは1人もいない。スーツケースの重量制限50ポンドを超えて入れ替える人も。セキュリティーチェックで引っ掛かる。金属製の物をすべて出しても、警報が鳴る。何と、ズボンとシャツのポケットに入っていたチューインガムの包み紙が、反応していた。次女は免税店でバーバリーのバッグを捜すもなかったが、出発ゲートに向かう別の店でようやく見つけてにっこり。281ドル(33,200円)。

 長女たちは一家3人で、昨日行ったハナウマ湾に行くという。息子はシュノーケリング。
今日も一日楽しめそうである。

 12時18分離陸。晴れて、ダイヤモンドヘッドやハナウマ湾がよく見えた。

 500円のチリの白ワインが美味しい。寒くて膝と背中に2枚の毛布を掛けて寝る。
 寿禄会のときは、山本智子さんが隣に座り、妻とずっと話しこんでいた。

 12月2日(土)夕方4時24分、関西空港着。雨上がりの曇り空。気温は10℃を下回り、風も強く、セーターに上着を着ても寒くて震える。

- 完 -

 

 

 

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