ターナー「風景の詩」展を観る

      2018/07/18

 

 

 koya tanaka 田中 功也

 

◆ポスター

◆会場

◆42Fからの眺め

 

 

 

 

今、新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館で、イギリスを代表する風景画家ターナー(1775~1851)展が開かれている。

嵐の海、穏やかな田園風景、聳え立つ山岳など自然の様々な表情を卓越した技法で描いている。独特な光りや空気に包まれた風景画は、印象派の画家達に影響を与え、私の好むところでもある。

イギリス国内はもとよりフランス、スイス、イタリア、ドイツなどヨーロッパ各地の風景画を描いている。また、歴史風景画にも優れた作品を残している。

「地誌的風景画」、「海景ー海洋国家に生きて」、「イタリアー古代への憧れ」、「山岳ー新たな景観美をさがして」という4つの章に、水彩、油彩、版画約120点を展示している。

前、2つの章が特に素晴らしかった。のどかな英国の田舎の風景、生き生きとした人々の生活、活気に満ちた日常と労働が精密に描かれている。17才のときの作品「マームズベリー修道院」の高度な描写技術には驚かされる。

荒れ狂う海を描いた作品群の迫力には圧倒され、穏やかな海の景色もまたいい。

損保会社 本社ビルの42Fにある当美術館を訪れるのは初めて。梅雨の晴れ間の6月22日の午後のひととき、たくさんの人達とターナーの絵を楽しんだ。

なお、美術館では東郷青児の作品10数点や旧安田火災がバブル時に数十億円で購入したゴッホの「ひまわり」やゴーギャン、セザンヌの作品も鑑賞できる。

 

 

 

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