イギリスが世界に誇る印象派、ポスト印象派の殿堂、ロンドンのコートールド美術館。
本拠地の改修工事のため、実業家コートールドが1920年代を中心に収集したコレクションのうち60点の名作が今、上野の東京都美術館に来ている。
貸し出されることは滅多にない、ルノアールが第1回印象派展に出品した記念碑的作品「桟敷席」、マネ最晩年の傑作「フォリー=ベルジェールのバー」、セザンヌの「カード遊びをする人々」、ゴーガンの「テ・レリオア」、ドガの「舞台上の二人の踊り子」など巨匠たちの名作が並んでいる。
今月10日に始まったばかりの展覧会。11日の午後、厳しい暑さにも拘らず、たくさんの人が訪れている。
「魅惑の印象派展」と題した本展。他にもゴッホの「花咲く桃の木々」、モディリアーニの「裸婦」、ロートレック、スーラの「クールブヴォワの橋」、シスレーの「セーヌ川の船」、ピサロ、ルソー、ドガの彫刻「右の足裏を見る踊り子」、ロダンの彫刻「花子」などの作品が並び、外の暑さを忘れ、至福のひとときを過ごすことができた。