これなんやろか 第10回 目力(めぢから)

      2024/02/06

正解は ハエトリグモの眼でした

 小田 紘

(いつものように写真のクリックで、拡大写真を見ることが出来ます。)

 今回は花の世界からちょっと脇道へ。レンズ越しに目が合った虫たちの目力(めぢから)を並べてみました。

 ハエトリグモは体長5~7mmくらいの小さなクモで,家の中でも普通に見かけます。クモの巣は作らず,すばやい動きと強いジャンプ力でハエなど小さな虫を捕まえて食べますが,毒はないので人間に害はなく,益虫とみなされています。

 小さいので肉眼で見たときは気づかなかったのですが,クローズアップして見るとその目力に驚きました。このクモには頭を囲むように合計8個の眼があります。しかも,多くの節足動物の眼は複眼であるのに対し,このクモの場合は単眼だそうです。特に前面にある2個の大きな眼は高性能で,これにより単に色や明るさだけを感じているのではなく,像を結んで形を認識できると考えられています。

 孵化して間もないカマキリの赤ちゃんは一見弱々しく,やっと立っているといった感じです。

 しかし,こんな小さな赤ちゃんでも自力で小さな虫を捕って食べています。

 狩りをするときの目はなんと鋭いことか。

 大人のカマキリに至っては,その目力はハンパじゃありません。

 キイトトンボ(黄糸トンボ)は細くて黄色い胴体の優美な姿をしています。

 しかし見た目とは裏腹に,他のイトトンボを食べてしまう獰猛な一面もあります。

 近寄ってみるとその目力のすごさに驚きました。

 オジサンのような,モッソリとした外見に何だか親近感がわきます。大きな複眼にはやさしさが感じられる一方,そこには強い目力も感じました。

 皆さんこんにちは、小田紘です。最近、iPadを使ったデジタルペインティングにハマっていまして、おじさんのようなツチイナゴの全身像を描いてみました。

 

 

 

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