脚を悪くして、新しい体験をするのはむつかしいという現実と向き合うことは寂しいことでした。でも、ふと思ったのです。その代りといっては何だけど、自分にはあふれるほどの思い出があるではないか。それらを言葉にして、自分史として残したい。そして、めぐり逢ったのが短歌です。
短歌をつくるということは、まず伝えたい思いがあって、その思いを五七五七七の韻律にのせていく。それは無限の言葉の海からふさわしい言葉のピースを探し出す、楽しくも狂おしい作業といえるかもしれません。それでも上手にはまった時の快感は想像以上、もう夢中です。皆さんも始めてみませんか。
市丸 幸子
◎「短歌をはじめました」のタイトルのもと、これまでに数首の短歌を公開しています。ご覧いただければ嬉しいです。