新西国第九番霊場・聖徳太子遺跡第十一番霊場
飛鳥寺は第32代崇峻天皇元年(588)蘇我馬子が発願し第33代推古天皇4年(596)に創建された日本最初の寺。
寺名を法興寺、元興寺、飛鳥寺(現在は安居院)とも呼んだ。
近年(昭和31年)の発掘調査により、創建時の寺は塔を中心に東西と北にそれぞれ金堂を配する日本最初の本格的寺院で、その外側に回廊を巡らし更に講堂を含む壮大な伽藍であった。
本尊飛鳥大仏(釈迦如来坐像)は推古天皇17年(609)天皇が詔して鞍作鳥(止利仏師)に造らせた日本最古の仏像。
旧伽藍は2度火災で消失し、室町以降は荒廃したが、寛永9年(1632)と文政9年(1826)に再建され今日に至っている。
現在真言宗豊山派に属している。
寺宝の飛鳥大仏は、高さ約3mで当時銅15トン、黄金30kgを用いて造られた。
平安・鎌倉時代の大火災で全身罹災、後補を受ける。しかし飛鳥彫刻らしい形をとどめ、細部にもかなりはっきりした飛鳥の特色を伝えている。
訪れたのは3月30日の午後3時過ぎ。
インバウンドの団体がバスで訪れるなど多くの参拝客で賑わっていた。
寺は、一面に咲く黄色いハナナに囲まれ、大和の里の雰囲気を醸し出している。
寺から80mほどのところに乙巳の変で討たれた蘇我入鹿の首塚がある。