文武兼備の名将前田利家公の神霊は、卯辰山麓に祀られて卯辰八幡宮と称されていたが、明治6年(1873)金沢城の出城であり、歴代藩主の別邸であった旧金谷御殿の跡地に社殿を新築遷座して、尾山神社と改称して今日に至っている。
御祭神は、初代加賀藩主前田利家公と正室松子命。
ギヤマンが嵌め込まれ、和洋漢折衷様式の神門は、異国情緒漂う造り。
東神門は、金沢城で唯一残る桃山御殿様式の門で、旧金沢城二の丸にあった唐門を移築したもの。
築山池泉回遊式の旧金谷御殿の庭園は、江戸末期に作庭され、かつて辰巳用水を引き入れた池には、3つの島と趣向を凝らした橋が配され、書院庭園の面影を色濃く残している。神社は金沢城に隣接している。
お参りした10月29日はよく晴れて、七五三詣りの親子づれが何組みか訪れていた。