【018】大和國 総本山 長谷寺

      2019/01/19

 

  koya tanaka 田中 功也

【018】

◆仁王門

◆本堂・大悲閣

◆本堂から開山堂方面をのぞむ

 

 

 

 

 

【018】大和國 総本山 長谷寺/奈良県桜井市

 

◆登廊

◆桜

◆山内

◆本殿からの眺め

◆大黒堂

◆五重塔

 

 西国三十三所観音霊場第八番、真言宗豊山派総本山長谷寺は、奈良県桜井市初瀬山にある。

 長谷寺は、朱鳥(あかみどり)元年(686)道明上人が天武天皇のために「銅板法華説相図」(国宝)を初瀬山西の岡に安置したことにはじまる。後、神起4年(727)徳道上人が聖武天皇の勅願によって本尊十一面観音菩薩を東の岡に祀った。徳道上人は観音信仰にあつく、西国三十三所観音霊場を開いた大徳として知られる。長谷寺はその根本道場とも呼ばれ、長谷詣、長谷信仰は全国に広がった。関係寺院三千ヶ寺を有する。

 国宝本堂は徳川家光の寄進により慶安3年(1650)に建立。入母屋造りの正堂と礼堂からなる双堂(ならびどう)形式で、前面に懸造りの舞台が付く大建造物。額は「大悲閣」と書かれ慈悲深い本尊を祀る本堂を表す。

 本尊十一面観音菩薩は、楠の霊木を用いて3日間で造り上げたといわれる。全国に広がる長谷観音の根本像。

 訪れた11月28日は、もみじまつりの最終盤だったが、全山燃えるような朱に染まり、殊のほか見事な紅葉だった。

 長谷寺といえば、上中下の三廊に分かれた399段の登廊(のぼりろう)で知られる。風雅な長谷型灯篭を吊るしている。また、四季折々の花の寺としても有名で、その種類100を超える。師走を迎えるこの時期は、紅葉と桜が同時に見られる。山茶花のピンク、南天、万両の赤も美しい。ときどき落ちてくる小雨がまた一層の風情を醸し出す。
 「こもりくの泊瀬の山は色づきぬしぐれの雨は降りにけらしも」 大伴坂上郎女

 

 

 

 - 御朱印わんだーらんど