奈良県桜井市三輪にある大神(おおみわ)神社(三輪明神)は、神代の昔、大己貴(おおなむち)神(大国主神)が自らの幸魂奇魂(さちみたまくしみたま)(和魂)(にぎみたま)を三輪山に鎮められ、大物主神の御名を以てお祀りされたのにはじまる。
大三輪の神は国造りの神様として、また医薬、酒造、方除など人間生活全般の守護神として、大和国一ノ宮、三輪明神として親しまれ、広くご神威を仰がれている。
山の辺の道が通り、周辺には薬井戸から湧き出るご神水が万病に効くといわれる狭井(さい)神社、知恵の神様久延彦(くえひこ)神社、大物主神の子孫が祭神の大直禰子(おおたたねこ)神社(若宮)、桧原(ひばら)神社や卑弥呼の墓といわれる箸墓古墳、ホケノ山古墳などがある。
大神神社の境内は厳かな雰囲気が満ち、神域に入った感じがして身が引き締まる。