「葵祭」と「納涼床・先斗町」

      2018/07/18

「葵祭」と「納涼床・先斗町」

2018年5月15日

 大学の卒業50周年記念同窓会を、5月14~15日に、京都・嵐山の「ご清遊の宿 らんざん」で行い、関西地区の同窓生4名で、そのお世話をしました。50周年の同窓会を開催することができるとは夢にも思っていなかった同窓生がほとんどでしたが、久し振りに会って、大いに盛り上がりました。

 5月15日は、当初は、朝8時過ぎに解散して自由行動とする予定だったのですが、京都の行事予定を調べてみると、毎年5月15日は、京都の三大祭りの一つである、「葵祭」が開催されることがわかり、急遽、観覧席での観覧を企画しました。

 当初は同窓会参加者ほとんど全員の25名が参加したいとの意向だったのですが、よく調べてみると、15日が雨の場合は自動的に16日に順延になり、16日に参加できない人への「払い戻しはしない」という、とんでもない制約があることがわかり、また、昨年は2,000円だった観覧席料金が2,700円と、京都らしい「ぼったくり料金」となったこともあり、皆さんにその旨お知らせして参加の意向を確認したところ、当然のことながら、参加希望者は11名に減ってしまいました。

 葵祭の行列は、朝10時半に京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かいます。行列は「本列」と「斎王代列」に分かれています。京都御所・建礼門前の観覧席から撮影したビデオから再度写真にしたものを、ここに皆さんにお裾そ分けさせていただきました。

 その後の昼食は、京都御所から歩いて行けて、しかも鴨川に競り出す「納涼床」の気分を味わうことができる「がんこ高瀬川二条苑」を予約しました。ここは高瀬川を掘削した角倉了以の別邸であり、明治の元勲山県有朋が第二無鄰菴と称される別邸を建設したことでも知られているお屋敷跡です。鴨川と高瀬川の取水口を眺めながら納涼床で大いに飲み食いした後は、巨大な灯籠や一枚岩を流れる瀧や高瀬川の源流が何とも言えない風情を醸し出す高瀬川源流庭園を堪能しました。

 その後、木屋町沿いに下り、高瀬川一之船入りの高瀬舟や、佐久間象山らの遭難の碑や、桂小五郎の愛人幾松由来の店などを眺めて幕末に思いを寄せ、また、さらに下って、「富士の高嶺に降る雪も・・」の歌で有名な先斗町に行き、歌舞練場や、先斗町の狭い通りや、京都ならではの竹矢来や、ウナギの寝床の京町家などを見ながら、四条河原町へ抜けそこで解散となりました。

藤本 茂

 

 

 

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